「オリセット®ネット」は、ポリエチレン樹脂に練り込んだ防虫剤を徐々に表面に染み出させる事で効果が長期間持続する蚊帳です。
気候変動による気温上昇等はマラリアやデング熱等の昆虫媒介性感染症の拡大に影響を及ぼすものと考えられており、「オリセット®ネット」は、住民がマラリアを媒介する蚊に刺されるのを防ぐことにより、感染症の拡大を防いでいます。
2003年にタンザニアの現地企業に無償で技術供与し現地生産を開始、現地の雇用創出にも貢献しています。これまで99ヶ国に提供し、2005年から売上の一部を使い、12ヶ国22プロジェクトの教育支援を実施しています。近年の既存の殺虫剤への抵抗性への対策として「オリセット®プラス」の開発や、マラリアのみならず、地球温暖化により感染地域の拡大が危惧される、デング熱やジカ熱の媒介蚊を防除する製品（ベクターコントロール用殺虫製品）の開発・提供により、より一層効果的な感染症予防に取り組んでいます。